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~基本情報~

●名称:農業生産法人 株式会社 耕せにっぽん

●設立:2006年

●住所:春~秋:北海道勇払郡安平町追分青葉2丁目76-1、冬:沖縄県石垣市字桃里168-234

●メンバー:社員6人、研修生8人(2016年10月現在)

●事業:農業、農業研修受け入れ、農業体験、販売

●特徴:ニート、引きこもり、不登校といった若者を研修生として受け入れている

●代表:東野昭彦さん

●連絡先:Tell : 0145-26-6880 Fax : 0145-26-6881 Mail : info@tagayase.com

 

~概要~

 耕せにっぽんは、ニート、引きこもり、不登校といった若者を研修生として受け入れ、学校や社会への復帰や、就農を支援する農業法人です。中村文昭さんという方が、高齢化や過疎化に悩む農業界と、競争社会に夢を持てない若者を繋ぎ、両方の問題を同時に解決しようと考え、東野昭彦さんという方を代表に迎え、設立しました。 

 2006年の設立から10年間、北海道、沖縄の農場で160人程の研修生を受け入れました。中には、集団生活に馴染めず、あるいは、農業の仕事が合わずに途中で帰る人、研修終了後、元の生活に戻ってしまう人もいますが、

8割近く(130人程)が学校への復帰や、就職、就農を果たしました(2016年現在、第12期後期募集動画より)。

 北海道勇払郡安平町。北海道の玄関口、千歳西方の畑作地帯で、「大地を耕し心も耕す」をコンセプトに活動しています。2016年12月からは沖縄県石垣島でも活動開始。春~秋は北海道、夏は沖縄の生活が始まります。

 

~場所~

 北海道の玄関口、新千歳空港の西、小樽、札幌~千歳、苫小牧の都市部西方の田園地帯、勇払郡安平町。

新千歳空港から、国道337号線(道央圏連絡道路)を北東に走って、千歳東部の畑作地帯や森の中を抜けて、

道道226号線を南東に向かい、安平町に入ってすぐの場所に耕せにっぽんはあります。所要時間は20分程です。

 札幌市からでも、国道274号線を南東方向に進み、空知南部の田園地帯を抜け、国道234号線を南下すれば、

1時間15分程で到着出来ます。高速道路を使うなら、道央自動車道を南下し、千歳恵庭JCTで道東自動車道に入り、追分町ICで降りますが、時間は1時間程で、使っても使わなくても10分程しか変わりません。

 札幌や千歳等の都市に近い一方、山や森、自然が多く、一帯が平野で広い農地が多い、素晴らしい場所です。

 2016年12月から沖縄県石垣島にも寮と畑を用意し、春~秋は北海道、冬は沖縄という二重生活が始まります。

 

~施設~

 北海道の耕せにっぽんは南北に住宅地、東西に森が広がる場所で、駅や市街地に近く、自然も豊かな場所です。敷地の南側に宿舎「スイッチオンハウス」やゲストハウス「試され荘」、数棟のビニールハウスが並んでいます。スイッチオンハウスは研修生の宿舎で、キッチン、リビング、寝室、お風呂、トイレ、事務所が揃っています。「試され荘」は古民家を改装したゲストハウスで、和風の造りで、かまど、囲炉裏、五右衛門風呂まであります。ビニールハウスはパプリカ、唐辛子、ビーツ、枝豆といった作物のハウスと、作業場、倉庫のハウスがあります。作目はじゃが芋、さつま芋、南瓜、人参、とうもろこし、枝豆、ニンニク、キクイモ、大豆、韓国野菜などで、

作った野菜は、会員さん(耕援隊)に発送したり、地元の直売所で販売したり、自分達で食べたりしています。

 石垣島の施設は後日、石垣島の耕せにっぽんに遊びに行って、レポートします。

 

~人々~

 耕せにっぽんはニート、引きこもり、不登校といった若者を研修生として受け入れている農業生産法人です。

過去10年間で約160人の研修生を受け入れてきており、内訳は、性別は男女どちらも、年齢は15~40歳まで、

引きこもり3割、不登校2割、ニート2割、何らかの依存症の人1割、退職転機で2割、といった構成でした。

研修生の募集人数は2016年度は5月~11月の北海道で男性10人、女性4人、12月~4月の石垣島で男性10人

(寮の都合で)、随時応募、参加可能で研修期間は2か月~1年ですが、筆者の様に数日、数週間の短期滞在も

可能でした。そして、研修生の8割近く(130人程)が学校への復帰や、就職、就農を果たせたといいます。

 耕せにっぽんはニートや引きこもりの研修生が多いですが、雰囲気は凄く明るく、和気藹藹としていました。「言いだしっぺ」中村さんや、社長の東野さんの明るい気さくな人柄、お世話係のマリさんの気配りと優しさ、

元研修生で同じ様な過去を持つスタッフさん、自分を変えようと努力する研修生達、耕せにっぽんのメンバー

全員の前向きな姿勢が良い雰囲気を作り出している、そんな風に感じました。

 

~生活~

 耕せにっぽんの生活は以下の様な流れです。起床時間は決まっていませんが、朝食は7時から全員で頂きます。ですが、皆さん、7時前には食堂に集まって、お世話係のマリさんが朝食の準備をするのを手伝っていました。

7時45分から朝礼をして、8時30分から仕事を開始。12時になると昼食を頂き、14時から午後の仕事開始。

18時から夕食を頂き、23時の消灯まで自由時間です。もちろん、忙しい時期は朝が早くなったり、夜が遅くなりますが、基本はこの様な流れだそうです。女子の研修生は別の場所に宿舎があり、朝晩、車で送迎があります。

毎週火曜が休日で(日曜にイベント、月曜に片付けが多いため)、車を出して皆さんで町に行く事もあります。

 ニートや引きこもりなど、不規則な生活をしていた人も、きちんと朝起きて、しっかり3食食べて、思いっきり働く事で元気になり、同じ様な悩みを持つ仲間、親身なスタッフさんとの集団生活で社会性を取り戻せる様です。

​ウェブサイト:http://www.tagayase.com/

Facebook:https://www.facebook.com/tagayase/

04:耕せにっぽん

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