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~基本情報~

●名称:青少年自立支援センター ビバハウス

●設立:2000年

●住所:北海道余市郡余市町登町636

●メンバー:スタッフ4人(内1人外部研修中)、利用者10名程

●事業:ひきこもり等の若者の自立支援

●特徴:農業や地元での就業訓練、集団生活を通して、ひきこもり等の若者の自立支援を行う

●代表:安達俊子、安達尚男夫妻

●連絡先:Tell : 0135-22-0016 Fax : 0135-23-4285 Mail : vivahousejp@yahoo.co.jp

 

~概要~

 ビバハウスは、農業や地元での就業体験、集団生活を通して、ひきこもり等の若者の自立支援を行う団体です。

北海道余市郡余市町の余市教育福祉村内の、プレハブ小屋を繋ぎ合わせて建てた家で、代表の安達ご夫妻、スタッフさん1名(もう1名外部研修中)と、ひきこもり等の過去を持つ、10人前後の若者が共同生活をしながら、ビバハウスの農場での農作業や、地域のアルバイト等の就業訓練を通し、若者の自立、社会復帰を目指します。

 設立から14年、ビバハウスでは、余市の海、山、川、畑といった自然に抱かれ、地域の人々の支援を受け、農業を通して命と向き合い、集団生活を通して社会性を身に付け、多くの若者が元気を取り戻してきました。

 

~場所~

 北海道札幌市から北西の方向へ、日本海沿いの国道5号線を、右手に日本海・石狩湾を、左手に札幌西部の山並を臨みつつ、車で走ると、約1時間で小樽市に出ます。高速道路を使う場合は、札幌市内のICから、札樽自動車道を小樽方面へ走れば、1時間弱で小樽市に出ます。2018年末には余市ICまで高速道路が延伸予定です。

 小樽市街から更に北西の方向へ、先程の続きの国道5号線、小樽北部の山の中や海岸沿いの道を30分程走ると、余市郡余市町に入ります。余市市街の南方には、沢山の果樹園が軒を連ねる丘陵地帯があり、ビバハウスは、道道753号線から脇道に入った「余市教育福祉村」という施設の入り口を少し過ぎた場所にあります。

 

~施設~

 ビバハウスの宿舎は最初、プレハブ1階建て、3名でスタートしましたが、ビバハウスを訪れる若者が増えるのに合わせて、プレハブを繋ぎ合わせて増築し、代表の安達ご夫婦と若者が最大12名、入れる様になりました。

 宿舎には台所、食堂、風呂、トイレ、談話室、応接室、代表の安達ご夫婦の部屋、若者10数人分の個室など、必要な施設が揃っており、庭には倉庫もあります。そして、宿舎から車で15分程の場所に、「モンガク農場」と呼んでいる農場があり、そこにはビニールハウスと倉庫があります。この農場は、小樽市内で産婦人科医だった方に無償で貸して貰い、ビニールハウスは、農業資材会社、ホッコウさんの提供、札幌のNPO法人「風の学校」さん(シニア向けの農業塾)の協力で建てられました。ここでは、自分達で食べる作物や、シソやミニトマトを栽培しています。この様に、ビバハウスは、多くの人の理解と協力を得ながら、活動してきたとの事でした。

 

~人々~

 ビバハウスの代表の安達夫妻は、北星余市高校という、全国から中途退学者や不登校児を受け入れる私立高校(「ヤンキー先生」こと義家弘介さんの母校で、奥様の俊子さんは義家さんの担任も勤めていました)の教員を、俊子さんは35年間、尚男さんは9年間(教員引退後、20年間、余市町議として尽力)、勤めていました。

 俊子さんの退職後、余市町で「寮生活を送る北星余市高校の在校生や卒業生が、心身を休められる場所を作りたい」と考えていましたが、ある卒業生の女性を助ける為、退職金を注ぎこみ、急遽、プレハブでの共同生活をスタートさせ、それが現在のビバハウスに成長していきました。以来16年間、ビバハウスで様々な問題を持つ若者達と体当たりで向き合い、「365日24時間のまるで『野戦病院』のような日々」を過ごしてきたといいます。

 当初は夫婦2人で始めたハウスも、現在はスタッフ2名(1名は外部で研修中)、卒業後も余市町で就業し、夫婦やハウス入居者を支えてくれる卒業生、農業研修や就業訓練を受け入れる地元農家さんや地元企業さん等、多くの人が携わり、若者の自立を支えていました。

 

~生活~

 ビバハウスでの生活の流れは、以下の通りです。起床時間は決まっていませんが、朝食時間は9時から9時半頃です。昼食は13時頃から、夕食は19時頃からですが、作業の時間や自由な時間は、個人個人で違ってきます。

例えば、地元の農家さんや地元の企業さんで就業訓練やアルバイト等をしている人は、それに合わせた時間になりますし、逆に、部屋から全く出てこられない人もいれば、午前は農作業等、午後は自由時間という人もいます。

夕食後は自由時間で、就寝時間は決まっていませんが、他の人の睡眠を妨げない為に、日曜、平日は22時以降、土曜は23時以降、個室に戻って、共用部分に出ない様にしています。日曜日はお休みで、自由に過ごせます。

ビバハウスに入ったばかりの若者は宿舎で共同生活を送りますが、就業訓練や共同生活に慣れ、自信が付けば、

余市市街の宿舎で、半分独立という形で、一人暮らしの訓練も出来ます。いきなり社会に復帰させて、ギャップに戸惑わない為です。元の宿舎に戻る事も出来ます。また、一旦、ビバハウスを卒業した後も、またビバハウスに

戻ってくる事も出来ます。本人が必要とすれば、とことん付き合う。ビバハウスの理念が表れている様です。

​ウェブサイト:http://www.viva-house.net/

08:ビバハウス

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