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22:耕せにっぽんin石垣島
~基本情報~
●名称:農業生産法人 株式会社 耕せにっぽん
●設立:2006年
●住所:春~秋:北海道勇払郡安平町追分青葉2丁目76-1、冬:沖縄県石垣市字桃里168-234
●メンバー:社員3人、研修生5人(2017年1月現在)
●事業:農業、農業研修受け入れ、農業体験、販売
●特徴:ニート、引きこもり、不登校といった若者を研修生として受け入れている
●代表:東野昭彦さん
●連絡先:Tell : 0145-26-6880 Fax : 0145-26-6881 Mail : info@tagayase.com
~概要~
耕せにっぽんは、ニート、引きこもり、不登校といった若者を研修生として受け入れ、学校や社会への復帰や、就農を支援する農業法人です。中村文昭さんという方が、高齢化や過疎化に悩む農業界と、競争社会に夢を持てない若者を繋ぎ、両方の問題を同時に解決しようと考え、東野昭彦さんという方を代表に迎え、設立しました。
2006年の設立から10年間、北海道、沖縄の農場で160人程の研修生を受け入れました。中には、集団生活に馴染めず、あるいは、農業の仕事が合わずに途中で帰る人、研修終了後、元の生活に戻ってしまう人もいますが、8割近く(130人程)が学校への復帰や、就職、就農を果たしました(2016年現在、第12期後期募集動画より)。
北海道勇払郡安平町、北海道の玄関口、千歳西方の畑作地帯で、「大地を耕し心も耕す」をコンセプトに活動しています。2016年12月からは沖縄県石垣島でも活動開始。春~秋は北海道、夏は沖縄で生活しています。
~場所~
北海道では新千歳空港の西、小樽、札幌~千歳、苫小牧の都市部西方の田園地帯、安平町に農場はありますが、2016年12月から沖縄県石垣島にも寮と畑を用意し、春~秋は北海道、冬は沖縄という二重生活を始めました。
沖縄本島の南西400km、飛行機で一時間の距離に石垣島はあります。新石垣空港から、石垣島南東部を走る
国道390号線を北に向かって車で約十分、石垣島の北東部に突き出た半島の付け根の辺りの、桃里という地域の
集落の中に拠点があります。別荘だった建物を買い取って住居とし、近くの農地を借りて農業を営んでいます。
~施設~
石垣島の耕せにっぽんの拠点は、別荘用の建物を買い取った住居で、1階立ての4DKです。食堂では毎日、
全員で食事をしたりTVを観たりゲームをしたり、憩いの場となっていて、社長の東野さんのデスクもあります。寝室は男子が和室二部屋を、女性やお客さんが洋室二部屋を使っています。もともと別荘だった建物ですので、
奇麗な、南国のリゾートっぽい雰囲気です。畑は近所で借りて、ジャガイモ、人参、小松菜、青梗菜、コスレタスといった野菜を作っています。また、研修生が島内の農家さんや、塩工場にお手伝い兼研修に行っています。
~人々~
耕せにっぽんはニート、引きこもり、不登校といった若者を研修生として受け入れている農業生産法人です。
過去10年間で約160人の研修生を受け入れてきており、内訳は、性別は男女どちらも、年齢は15~40歳まで、
引きこもり3割、不登校2割、ニート2割、何らかの依存症の人1割、退職転機で2割、といった構成でした。
研修生の募集人数は2016年度は5月~11月の北海道で男性10人、女性4人、12月~4月の石垣島で男性10人
(寮の都合で)、随時応募、参加可能で研修期間は2か月~1年ですが、筆者の様に数日、数週間の短期滞在も
可能でした。そして、研修生の8割近く(130人程)が学校への復帰や、就職、就農を果たせたといいます。
耕せにっぽんはニートや引きこもりの研修生が多いですが、雰囲気は凄く明るく、和気藹藹としていました。「言いだしっぺ」中村さんや、社長の東野さんの明るい気さくな人柄、お世話係のマリさんの気配りと優しさ、
元研修生で同じ様な過去を持ったスタッフさん、自分を変えようと努力する研修生達、耕せにっぽんのメンバー
全員の前向きな姿勢が良い雰囲気を作り出している、そんな風に感じました。
~生活~
耕せにっぽんの沖縄での生活は以下の様な流れです。起床時間は決まっていませんが、朝食は7時から全員で頂きます。ですが、皆さん、7時前には食堂に集まって、お世話係のマリさんの朝食の準備を手伝っていました。朝食後、天気が良ければ海岸で朝礼をして、海岸のゴミを拾って、割り振られた農作業や研修先に向かいます。12時になると昼食を頂き、14時から午後の仕事開始。18時から夕食を頂き、消灯まで自由時間で遊んでいます。ニートや引きこもりなど、不規則な生活をしていた人も、きちんと朝起きて、しっかり3食食べて、思いっきり働く事で元気になり、同じ様な悩みを持つ仲間や、親身なスタッフさんとの集団生活で社会性を取り戻せるのだと感じました。