東京里山シェアリング
17:ぴたらファーム
~基本情報~
●名称:ぴたらファーム
●設立:2010年
●住所:山梨県北杜市白州町横手1118
●メンバー:4人(2016年12月現在。年明けに2人入居予定とのこと。)
●事業:稲作、畑作、加工、販売、養鶏、農業体験、イベント、シェアハウス運営
●特徴:古民家シェアハウス付きの農場で、共同で有機農業をしながら、共同で生活をしている。
●代表:田才泰斗さん
●連絡先:Tell、Fax:0551-35-2793 Mail:pitarafarm@gmail.com
~概要~
ぴたらファームは南アルプスと八ヶ岳の山麓、山梨県北杜市にある、古民家風シェアハウス付きの農場です。
日本家屋を改装した古民家シェアハウスや、別荘地の山小屋、改装中の古民家でメンバー4人が暮らしながら、
田んぼや畑でお米や野菜を育てたり、鶏を育てたり、加工品を作ったり、農業体験、イベントを開いています。
~場所~
東京都心から首都高速、中央自動車道を西に向かう事、約2時間。一般道路なら国道20号線を西に向かい、八王子から約3時間。電車なら、新宿から中央線特急で、約2時間。甲府盆地北西、山梨と長野の県境の手前の東京都心からも日帰りで行ける程の所に、近年、都会からの移住先として人気の山梨県、その中でも特に人気が高い、
北杜市があります。
高速は須玉ICで降りて国道20号線に入り、北西に進み、国道20号線から県道612号線に入り、西に進むと、
中山という山の西の麓に、ぴたらファームがあります。北杜市西部、南アルプスの北部山麓の田園地帯。周辺には田畑が広がり、別荘が立ち並ぶのどかな地域です。西には南アルプスが連なり、北には八ヶ岳が聳え、雄大な景色が広がっています。
~施設~
ぴたらファームの生活の中心は、古い日本家屋を改装した、古民家シェアハウスです。土間や縁側に囲まれ、
木の柱や襖に仕切られた、昔ながらの日本家屋です。1階に台所、風呂、トイレ、居間、住人の個室が、2階に
ゲストのスペースがあります。庭には菜園や果樹、竹林が広がり、倉庫や鶏小屋、コンポストトイレもあります。
また、上記の住居の他に、近隣の別荘地の洋風の山小屋を借りていたり、近所の古民家を自分達で改装していたりと、2軒、3軒とシェアハウスを増やしています。加工品を作る加工場も作りたいと計画していました。
田んぼや畑は周囲に点在していて、3ha(=30000㎡=100m×300m=東京ドーム2/3)程の面積の土地で、米、餅米、小麦、大豆、小豆、野菜(葉菜、根菜、果菜、茸)、ハーブ等を有機農法で栽培していて、その作物を加工し、餅、うどん、味噌、漬物、えごま油、梅干し、ジャム、ヘチマたわし等も生産、販売しています。
~人々~
ぴたらファームは2010年、現在の住居に近い地域で、現在代表の田才さん、田才さんのお兄さん、もう一人のメンバーで設立、その後、現在の住居に移動しました。
代表の田才さんは札幌の出身ですが、島根の大学で農学系の勉強をして、海外を放浪し、長野で木工を学び、
茨城で有機農業を学び、農をベースとした生き方に憧れ、ぴたらファームを始めました。
2016年12月現在、ぴたらファームには20代~30代の男女2名ずつが暮らしていて、年明けには更に二人が加わり、6人になるという話でした。農業をベースとした生活や、自然の中での生活を志し、集まった仲間です。
また、近隣の住民の方のお手伝いや、農業大学校の研修生、ウーファー、ボランティアも積極的に受け入れ、農業と寝食を共にしています。
~生活~
ぴたらファームのメンバーはシェアハウスで生活をしつつ、農場の運営に携わりますが、携わり方は様々です。
例えば、毎日、農場で働く人は(もちろん休みはあります。)、家賃・生活費は掛からず、給料も支給されます。あるいは、毎日午前だけ、毎週数日だけ、農場の運営に携わり、シェアハウスの家賃・生活費を減免して貰い、
別の仕事もして生計を立てる、という方もいます。ここでは自分に合った関わり方で農場の運営に携われます。
生活リズムは季節によって変わります。私が訪問した11月下旬は、7時に午前の仕事を開始、12時から13時過ぎまで昼休み、13時過ぎに午後の仕事を開始、17時に午後の仕事を終了、19時に夕食、という流れでした。
午前、午後共に30分程の休憩があり、午前だけ農場の仕事に携わる方もいれば、ウーファーの方等は15時頃でその日の仕事は終了でした。春、夏はもっと長く、冬は短く働く事になり、冬場は1月ほどの休暇もあります。
自然豊かな環境で、自然のリズムに合わせ、仲間と共に働き、仲間と共に暮らす。自然、農業、仲間をベースにした行き方が、ぴたらファームにはありました。
ウェブサイト:http://pitarafarm.com/